解剖薬品(法医学・病理学・捜査)

当社は法医学・病理学・捜査で使用する解剖薬品や捜査用薬品をご提供させていただいております。ユーザーの目的を達成するために、シール法固定液や代替キシレン、他調薬にも対応しています。労働安全基準法に基づいて、扱いやすい製品を製作しています。各種分析装置も所有していますので、定常的に安定した製品を製作しています。

薬品(固定用液、代替キシレン、高分子吸収剤、ホルマリン製剤)
サージカルトレーニング用解剖体(Thiel法/シール法)固定液の製造

Thiel法(シール法)とは、1992年にオーストリアのW. Thiel氏により考案された方法です。弊社では、国内で活発に活動されている、札幌医科大学 医学部 解剖学第二講座 藤宮峯子名誉教授が全面監修にて、長年日本の気候や実習やトレーニングを研究しやすいように見合う薬剤の最良な処方(調薬)を共同開発しています。

外科系医師の手術手技の鍛錬などは生体では行うことができないので、献体を用いた方法が適切です。ですが、従来の献体を使うと防腐処置によって体組織が大きく変成し生体とは全く異なっています。変成したご遺体では、キャダバートレーニング (サージカルトレーニング) が行えません。

本固定液(シール法固定液)を使う事により、よりキャダバートレーニング (サージカルトレーニング) が生体に近い状態で行えます。シール法固定された遺体の維持管理コストは、通常遺体のコストより高いものですが、国内在来既存品より安く安定しています。

ホルマリン(極少量)や特定な薬品を気温や湿度を考慮し本固定液に混ぜるだけで、難しい調合は一切必要在りません。食品添加物などに利用されている保存類を使用し、質感を損なわない。常温や低温での保管も可能です。保管場所により、カビや乾燥を絶対的に避けられませんが、従来の物より以上に確実有効に抑えられます。
また発色の低下が従来品より遅く液状化もし難い調薬を行っています。脂肪の溶解や消化管・骨などの融解、筋肉繊維の崩壊及び表皮脱離(漂母脱皮)も起こり難いです。
なにより、膵臓が残る、目が落ち込まないなどの処方も可能です。
そして、画期的に生体に極めて近い固定ができます。表皮脱離(漂母脱皮)も遅いです。

適正な品質と価格で最高品質の固定液を日本最高のトップランナーとして北海道の弊社が各研究機関と研鑽し開発及び調整して唯一製造しています。
Made in Japan at Hokkaido from Sapporo のスピリットで自信をもっています。
ご利用機関向けに特別に調合も致します、組成状ご希望に添えない場合もありますが可能な限り、弊社の持っている技術を集結していきますので、お声掛けください。

死が師として、生者に手助けをするために貢献することを目的として解剖学および医学・医療技術の向上に執念を燃やし生産しています。

そのほかに、キャダバートレーニング (サージカルトレーニング) をWebを使ったストリーミングで全国各地の固定の施設で双方向通信が可能です。極端な低価格でなおかつ大変高品質な動画の配信を可能にしたシステムも提供させていただいています。

このシステムは、実際使用され、全国の臨床医の好評を得た実績があります。
この時代に沿った有効な方法で、出張の必要もなく双方向通信でコマ落ちや遅延ジャギーはありません。安定したインターネット回線があるだけで利用できます。医局での応用としては、術中の模様を専門医の居る施設で読診ができるので、遠隔地医療においても確実な診断や治療が行える例が挙げられます。

ホルマリン臭を抑えた「札幌ホルム」

当社では、法医・病理解剖・術中迅速診断向けホルマリン製剤の販売をしています。現存の中性緩衝ホルマリン液とまったく変わりなく利用が出来ます(臭気だけが違います)。今まで、病理解剖や司法解剖・行政解剖、術中迅速診断に於いてホルマリンを使用する際、長時間の作業や切出しで術者が異臭で気分が悪くなるなどの障害がありました。そこの障害を少しでも少なくなる様に調整した製品が、ホルマリン臭を抑えた「札幌ホルム」です。北海道札幌の工場にて適正にかつ厳正の基に生産されています。染色も従来の中性緩衝ホルマリン液と同じくキレイに染まります。化学物質等安全データシート(MSDS)もしっかりと整備されています。

病理組織検査用代替キシレン「札幌ヒストソルベント」

札幌ヒストソルベントは、キシレンの様な生物毒性が無く、労働安全衛生法(労安法)と毒物及び劇物取締法に該当しない安全なキシレン代替品です。「さっぽろエコメンバー」に登録されている製品です。

近年、労安法の規定で「女性労働基準規則」ができた事とキシレンの使用環境管理濃度が厳密化したことがあり、ヒトへの安全性が問われている昨今です。値段が非常に高額に設定されていたが故に、キシレン代替溶媒へ変更できなかった施設や組織に対して、キシレンとの相違性を調査し、有機合成化学者と分溜精製工場で綿密に協議し作り上げました。価格も、分溜精製工場との協力で試薬特級のキシレンとほぼ同等以下であります。性能も既存の代替キシレンで使われているイソパラフィン系溶媒と使用法は全く一緒です。アルカン系溶媒で、芳香族(炭化水素)を含んでいません。自動封入機への使用も可能で、各施設で実績が在ります。プロトコールの変更はイソパラフィン系溶媒用と同じで専門には必要ありません。ただ、メタノールやジメチルスルホキシド、アセトニトリルとの混合は白濁します。化学物質等安全データシート(MSDSやSDS)もしっかりと整備されています。

病理組織検査用エタノール 製剤「札幌ヒストエタノール 」

札幌ヒストエタノールは、弊社がアルコール販売業と輸入業許可を取得しているからこそ出来たアルコール製剤です。アルコール事業法(経済産業省・国税庁)に基づいて製造され、エタノールを主剤とした混合溶剤です。事業法上の一切の手続きが終了していますので、購入・販売。使用上の制約が無い自由商品です。(使用許可や帳簿付けが必要ありません)よって酒税相当額が加算さてていませんので、大変安価です。病理・細胞診標本作成の脱パラフィンや脱水に使用されるエタノールに代えて使用できます。標本作成のコストダウンが図れます。病理組織作成用に脱水・透徹・固定にご使用いただけます。

製造過程において、脱水装置を介して行われているため、水分含有量が極めて低く、モレキュラーシーブスの微粉末の浮遊が全くありません。なお、物理や化学及び半導体製造プロセスにおいて、真空装置や部品洗浄にも可能です。ヒストエタノールは、ヒストロジー(組織学)とエタノールを組み合わせた造語です。

成分:エタノール89.8% +1-プロパノール5.3% + 2-プロパノール4.9%
容姿:缶18リットル
有機溶剤予防規則適用除外品です。

病理組織検査用キシレン

今まで試薬や病理組織用として売られていた物に対して、川尻工業は、溶剤メーカーと共同で、高純度かつ、水分量が極めて少ない製品を販売しております。病理検査には、水分含有量が極めて重要視されます。そこを十分に考慮、開発し、有機溶剤メーカーと直接連携する事で、良い製品をより安く販売する事が出来ます。各方面に実績が御座いますので、性能は折り紙付きです。容量は15kgの缶入りでの販売です。ロット毎に品質監理しています。

▲ 製品試験成績書サンプル(クリックで拡大)

薬毒物簡易検査キット(尿中薬物スクリーニング)2019年6月違法薬物4項目適合
アイベックス スクリーン M-1(IVeX-screen)

アイベックス スクリーン M-1は、ヒト尿中に存在する薬物類の判定にイムノクロマトグラフィー法を用いたものです。抗体ライセンスが乱立して不安定になっていた抗体を更新し、安定的かつ簡易に薬物検査ができる尿中薬物スクリーニングキットです。アイベックス スクリーン M-1proもあり、モルヒネ系麻薬がゾルピデムに測定できる製品もございます。弊社はアイベックス スクリーン M-1及び尿中薬物スクリーニングの専売店です。

採尿したコップが在れば、密閉梱包された包装からスポイトを取り出し、規定量を試験板に点下させるだけであり、5~7分で判定がされます。不明解なセットアップ組み立て処理は一切ありません。よって書類へはロットも記載できますので、法的な根拠も難儀なくより正当性を記載ができ作成できます。日本国内の各研究機関で性能を試験をして、精度の高さを確認しています。各研究機関や関係当局と情報交換を綿密に行なっているため、様々な事象に対していち早く対応ができます。

正確な量判定はStatusDS10と同等の検査ですので、質量分析計などの使用が必要です。試験研究用であり臨床診断薬ではありません。

  • METH...500ng/mL
  • THC...50ng/mL
  • COC...300ng/mL
  • MOR...300ng/mL
  • BZO...300ng/mL
  • BAR...200ng/mL
  • TCA...1000ng/mL
  • ▲ テストキット(25test入り)

  • ▲ キット(1回分内容)

解剖体固定用薬品
90%液状フェノール18kg

固形のフェノールを使われていた方に作業の短縮と扱い易さを追求した製品です。溶かす手間が省けます。
(予め溶かした物ですので、寒冬期の冷所や長期間の保管では沈殿凝縮します。)

グリセリン22kg

試薬としてとらわれなく、由来を変えるだけで安く安全に扱えます。今までの試薬グレードとは全く変わりません。

モルホリン18kg

試薬と違い、製造元が直接小分け(18kg)を行っているために中間コストが掛からなく製品の品質を高い状態で提供が可能です。

解剖体固定液を作成

各ユーザ様が、グリセリン、フェノール、アルコール製剤、ホルマリンを一定の割合で混ぜられている事と思います。それぞれの薬品を買うと、歩留まりが悪く、余る事や足りなくなる事が在ります。そこを、弊社が混合を請け負う事で、歩留まりなく、製造の際の高濃度ホルマリン蒸気の弊害を無く、コックをひねるだけで直ぐに使える溶剤をお作りします。可能な限りお作りしますが、混合割合によりお請け出来ないことがあります。守秘義務はしっかりと守ります。20リットル入りのキュービテナーで提供します。ご発注単位は15個単位です。

高分子吸収剤20kg

医学的にそして衛生学的に専門利用されていたもの視点を変える事で、価格を始め機能性が全く異なり、解剖作業を効率的に進める事が出来ます。しかも体液の流出を早急に抑え、肉眼的にも違和感が出ません。また、焼却や火葬に至った際にもダイオキシン等の有害物質を発生しません。(本製品を使用した事で、肉眼的審美性重視及び復元、修復する事はありません。)

鑑識用薬品

鑑識用薬品は多岐に渡りあらゆる現場からの証拠を採取するものです。

証拠は不可変なもので、常に現場には証拠が残っています。秀逸な技量及び判断、総合的な情報を網羅した捜査員または鑑識職員により揺るぎない証拠をもって犯罪捜査を行い、確実に検挙へと結びつけています。

現在は従来からの方法にさらに最新の科学分析を行っていますので、DNAから質量分析や構造解析まで行っていますので逃げることも隠すことも絶対にできません。

弊社では、あらゆる装置や薬品を扱い、誤認検挙が無い根拠に基づいた確実な製品を捜査機関向けに販売しています。

  • ▲ 足痕跡の実際

  • ▲ 足痕跡採取までの行程

  • ▲ 足痕跡採取器具

真空ポンプを利用した応用装置の製作も行います。応用装置の一例をこちらに掲載しております。